三菱地所、千代田区と防災情報プラットフォーム導入|丸の内で帰宅困難者対策と防災DX推進
- Tsubasa Yajima

- 2024年2月14日
- 読了時間: 3分
三菱地所は千代田区と連携し、2024年2月7日より災害情報共有システム「災害ダッシュボードBeta+」の社会実装を開始しました。
主なポイント:
三菱地所は千代田区と共同で、2月7日に災害ダッシュボードのベータ版+を開始しました。
このシステムは、東京都丸の内エリアにおける災害情報ハブとして機能します。
主な機能として、デジタルサイネージ版とQRコード付きデジタルマップ版があります。
デジタルマップのQRコードは、有楽町駅と東京メトロ駅に設置されます。
ベータ版の結果次第では、他の地域にもシステムを展開する可能性があります。
本システムは、大手町・丸の内・有楽町エリアを対象に、災害時のリアルタイム情報を集約・配信する情報ハブとして機能します。帰宅困難者支援や避難情報提供を目的としており、東京の防災DXおよびスマートシティ化を象徴する取り組みとして注目されています。
システムは、三菱地所が開発した「災害ダッシュボードBeta+」ソフトウェアをクラウドサーバー上で運用するもので、三菱地所がシステム管理を担当し、千代田区が運営主体となります。
主な機能の一つである「デジタルサイネージ版」では、行政機関や交通事業者によるテレビ放送やX(旧Twitter)投稿などを、丸の内エリア約100カ所のデジタルサイネージへ配信します。
画面上では災害関連ニュースに加え、自治体・交通機関の公式X投稿、帰宅困難者受け入れ施設の位置や混雑状況なども表示されます。

「災害ダッシュボード」のデジタルサイネージ版のサンプル画像。主に災害関連のニュースが表示され、下部には公式のXポスト、右側には帰宅困難な人々を受け入れている施設の場所と混雑状況を示す地図が表示されている(三菱地所提供)
また、「デジタルマップ版」では、駅構内に設置されたQRコードをスマートフォンなどで読み取ることで、千代田区からのお知らせ、帰宅困難者受け入れ施設、病院情報などを確認できます。
QRコードは、JR有楽町駅および東京メトロ丸ノ内線東京駅に常設され、災害発生時に即時利用できる体制を整えています。
さらに、「Web版」では、PC利用者向けにテレビ放送、地域情報、防災関連機関のURLなどを提供します。
加えて、施設の受け入れ状況をリアルタイムで更新できる「施設混雑情報管理機能」も導入されています。
記者説明会では、千代田区の樋口高顕区長が、災害時における情報格差解消の重要性を強調しました。

千代田区長の樋口高顕氏
同区長は、東京都とも連携しながら、首都圏における先進的な防災モデル構築を目指す考えを示しています。
また、三菱地所は今後、丸の内エリア内で負傷者を迅速に医療機関へ搬送するための機能実装も検討しており、災害医療分野の課題解決にも取り組む方針です。
三菱地所 都市計画企画部の澤邉光太郎氏によると、システムはすでに稼働を開始しており、今後は他地域への展開支援も視野に入れています。
同社リリースによると、「災害ダッシュボードBeta+」は、今回導入されたデジタルマップ機能に加え、将来的にはアプリ連携やライブ映像配信などの拡張も検討されています。
さらに、三菱地所は千代田区と連携し、丸の内エリア17棟において帰宅困難者受け入れや医療協力に関する協定を締結済みです。
今後は官民連携をさらに強化し、防災拠点形成や都市レジリエンス向上を進めていく方針です。
本取り組みは、関東大震災100年を契機に進められている防災強化施策の一環でもあります。
三菱地所は毎年防災訓練を実施しており、「Business Continuity Districts(事業継続地区)」の考え方のもと、インフラ整備だけでなく、防災情報共有や負傷者対応などソフト面も含めた都市安全性向上を推進しています。
出典:
三菱地所プレスリリース



