しなの鉄道、妙高高原〜軽井沢間の新たな特急運行を検討
- Tsubasa Yajima

- 7月3日
- 読了時間: 2分
長野県上田市に本社を置くしなの鉄道は、妙高高原と軽井沢を結ぶ新たな特急列車の運行を検討していることが明らかになりました。6月28日付の『新潟日報』インタビューで、土屋智憲社長がこの計画を明らかにしました。
本構想は、妙高高原エリアにおける大規模リゾート開発を前に、2大観光地間の所要時間短縮によって利用者の増加を図ることを目的としています。
2028年妙高高原エリアのリゾート開業に向けて
現在、しなの鉄道は「妙高高原〜長野」間と「篠ノ井〜軽井沢」間の2路線を運行しており、長野〜篠ノ井間はJR東日本の信越本線を経由して接続しています。

しなの鉄道の列車路線図/『新潟日報』提供の図をペイシャンスリアルティにより編集
妙高高原〜軽井沢間(全長111.7km)は、現在でも一部直通列車が走っていますが、各駅停車で全30駅に停車するため、所要時間はおよそ2時間30分を要します。
しなの鉄道は現在、主要駅(例:長野駅など)のみに停車する90分程度の特急運行を検討しており、2028年のリゾート開業に合わせてダイヤ改正を目指しています。
【関連記事】「ペイシャンス・キャピタル・グループ、観光振興でしなの鉄道と連携」( 2025年3月4日配信)
外国資本による後押し
妙高高原地域では、海外不動産投資ファンドである「ペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)」が新たなリゾート施設を開発中で、2028年末の開業を予定しています。
2025年度に試験運行を実施予定
しなの鉄道は2025年度中に、妙高高原〜軽井沢間の需要調査を実施する予定です。
試験運行には、車内食を提供する観光列車「ろくもん」を使用して7月〜9月の3日間限定で運行し、さらに、秋の観光シーズンには快速列車を1日数往復運行する計画です。

土屋智憲社長/『新潟日報』より
「妙高高原は、将来的に国際観光の玄関口となる可能性を秘めています」と土屋社長は語り、「長野県全域の鉄道利用促進を目指したい」とも述べています。
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出典:
新潟日報(無料登録で全文閲覧可能)




