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西武不動産、軽井沢コテージ群の刷新に290億円を投資

  • 執筆者の写真: Tsubasa Yajima
    Tsubasa Yajima
  • 6月20日
  • 読了時間: 3分
西武不動産は2025年6月16日、西武プリンスホテルズワールドワイドが運営する「軽井沢プリンスホテル」敷地内の「プリンスグランドリゾート軽井沢」にあるコテージ233棟の再生計画を発表しました。 
「セントラルビルディング」の完成予想図
計画中の「セントラルビルディング」の完成予想図。ヴィラのフロント機能に加え、スパ、サウナ、レストランなどのサービス施設を備える予定です。写真提供:R.E.ポートニュース

本プロジェクトには、資本循環戦略の一環として、東京ガーデンテラス紀尾井町のアセットリサイクルにより得られた約290億円が充てられます。 

軽井沢プリンスリゾートは現在、イーストゾーン(97棟)とウエストゾーン(136棟)で構成されています。多くの建物は築50年以上で、平均面積も約55平方メートルと小さく、現代のニーズに対応しきれていません。 


この課題に対応するため、建築家・坂茂氏の指揮のもと、既存の樹木や自然地形を活かしつつ、コテージの平均面積を88平方メートルへと拡大します。 

ウエストゾーン完成予想図
ウエストゾーン完成予想図:ウエストゾーンでは、眺望に優れたエリアに最大約260平方メートルの新築ヴィラ4棟を建設予定です。写真提供:R.E.ポートニュース 

宿泊施設の数は全体的に削減され、よりゆとりのあるレイアウトとなります。イーストゾーンは97棟から41棟に、ウエストゾーンは136棟から83棟へと変更されます。 

両ゾーンでは、イーストで10棟、ウエストで79棟の既存建物を増築・改修し、環境負荷の軽減を図ります。 

イーストゾーンのヴィラ完成予想図:すべての棟に温泉引き込みと薪ストーブが完備されます。
イーストゾーンのヴィラ完成予想図:すべての棟に温泉引き込みと薪ストーブが完備されます。写真提供:R.E.ポートニュース 

また、施設名称も「コテージ」から「ヴィラ」へと刷新され、すべてのヴィラに専用温泉と薪ストーブが設置されます。 


今回の刷新により、ターゲットも多様化されます。 


  • イーストゾーン:  ペット連れの旅行者、家族でスキーを楽しむ層、ラグジュアリー志向の旅行者が主な対象です。新設される中央棟には、ヴィラの受付、レストラン、スパ、サウナ、屋内ドッグランなどを備える予定です。 


  • ウエストゾーン:  三世代家族、ゴルファー、インバウンド旅行者が対象です。浅間山を望む260平方メートルの新築ヴィラ4棟には、サウナ、ジム、スパトリートメントルーム、バトラーサービスも用意され、居住空間の拡充や利便性向上が図られます。 


イーストゾーンの改修は2027年5月までに完了予定で、その後、2028年春からウエストゾーンの段階的オープンが開始されます。 

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記者会見で、西武不動産リゾート開発部門責任者の江口正浩氏は次のように述べました。

「軽井沢は、西武グループの原点とも言える場所で、100年以上にわたり開発を続けてきました。軽井沢プリンスホテルはこれまでに複数回の改修を重ねてきましたが、築半世紀以上となるコテージは、変化するゲストの期待に応えられなくなっています。今回の再生は、軽井沢という土地と施設の価値を高め、その潜在力を引き出し、持続可能な成長を実現するための取り組みです。」 


西武不動産はまた、野村不動産と共同で、軽井沢・千ヶ滝エリア(約22ヘクタール)での大規模リゾート開発も予定しています。 


今後は、富良野、日光、箱根、川奈など、日本各地の既存リゾートにも同様の資本循環型再開発戦略を展開していく方針です。 


出典:
Working on Laptop

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