2025年3月4日付の日本経済新聞によると、長野県上田市に本社を置くしなの鉄道は、シンガポールを拠点とする投資ファンド「ペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)」と提携し、沿線地域の活性化と観光促進に取り組むことを発表しました。
PCGは妙高高原で大規模なリゾート開発を主導しており、この提携には、同リゾートとしなの鉄道のネットワークを結ぶ新たな観光列車の導入計画も含まれています。この取り組みの一番の目的は、より多くの観光客を誘致し、地域のアクセス性を向上させることです。
上記の約10分間のYouTube動画では、しなの鉄道が運行する最も有名なフルサービスの観光列車「ろくもん」が紹介されています。「ろくもん」は現在、軽井沢駅と長野駅の間を運行しています
今回の提携では、次世代のMaaS(Mobility-as-a-Service)デジタル化、そしてインバウンド観光客の誘致戦略にも重点を置いています。
さらに、リゾート施設の従業員の通勤利便性向上や、鉄道の利用促進と地域との連携強化を通じたエリア持続可能性の向上にも取り組む予定です。
調印式は3月6日に長野県庁で行われ、PCGのCEOであるケン・チャン氏と、しなの鉄道の土屋智紀社長が出席するとのことです。この契約は5年間有効で、その後自動更新される仕組みとなっています。
出典:
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