日米の貿易摩擦が続く中で慎重姿勢を崩さないパウエル氏と植田氏
- Tsubasa Yajima
- 8月6日
- 読了時間: 2分
2025年8月1日、NHKワールドは、先週の米連邦準備制度理事会(FRB)と日本銀行の金利決定を比較する特集を放送しました。
(NHKワールドは現在、第三者サイトでの動画の埋め込みを許可していないため、下のスクリーンショットをクリックするか、こちらのYouTubeリンクでご覧ください)
主なポイント
米連邦準備制度理事会(FRB)と日本銀行は今週、ともに金利を据え置き、世界的な不確実性が続く中で慎重な姿勢を示しました。
FRB議長のジェローム・パウエル氏は、経済データを注意深く見守る必要があると強調し、トランプ氏による関税の影響が依然として不明確であると述べました。
トランプ氏から利下げを求められる中でも、パウエル氏は姿勢を崩しませんでした。ただし、トランプ氏が任命したFRB理事2名は利下げに賛成票を投じており、内部での異例の意見の相違が明らかになりました。
アナリストらは、利下げを急ぎすぎるとインフレを引き起こし、特に政治的な意図があるように見えた場合、FRBの信頼性を損なう恐れがあると指摘しています。
日本銀行も「様子見」姿勢を選び、短期金利を1月から据え置いている約0.5%に維持しました。
日本銀行の植田和男総裁は、貿易政策や国内政治情勢に対する懸念が依然として残っていると述べました。
日本の一部経済界では、物価上昇への日銀の対応の遅さに不満の声があり、年末までの利上げが有力視されています。
両中央銀行は、インフレ、雇用、そして世界的な貿易の変化を注視しながら、次の一手を慎重に見極めています。