Airbnb、日本の古民家空き家をリノベーションするプロジェクトで水原希子さん、ローラさんと提携
- Tsubasa Yajima
- 6月9日
- 読了時間: 3分
2025年6月3日、Airbnb Japanは「Akiya Design Project(空き家デザインプロジェクト)」の始動を発表しました。この取り組みは、古民家として知られる日本の伝統的な空き家を再生し、文化的価値のある宿泊施設として提供することを目的としています。
このプロジェクトは、一般社団法人全国古民家再生協会(ZEN-REN)との協力のもとに実施され、カルチャーアイコンである水原希子さんとローラさんがクリエイティブ・ディレクターとして参加しています。

左から:一般社団法人全国古民家再生協会 事務局長 河野公宏氏、Airbnb共同創業者兼CEO ブライアン・チェスキー氏、クリエイティブ監修の水原希子さんとローラさん、京都物件ホストの山中さん、茨城物件ホストの村田さん。写真は6月3日の記者会見より(R.E.ポートニュース提供)
日本全国には約900万戸の空き家があり、今後も増加が見込まれています。このプロジェクトは、こうした課題に対し、建築文化の継承と観光による地域活性化の両面からアプローチすることを目指しています。
Airbnbは、これらの物件に新たな命を吹き込み、日本の文化的・歴史的な魅力を体験できるユニークな宿泊施設へと生まれ変わらせたいと考えています。
水原希子さんは、茨城県古河市にある築150年の古民家のリノベーションを担当しています。この物件はかつて武家屋敷であり、約10ヘクタールの敷地に伝統的な建築、季節の桜、広大な竹林が広がっています。

写真:水原希子さんのInstagram、Airbnbコラボ告知投稿より
「新しいものを生み出すことも素敵ですが、すでにあるものに新しい命を吹き込みたい——親しみがありながら、まだ発見されていないものに。私のスタイルやデザインを日本の伝統建築に活かし、古河の山中さんの物件の魅力を高め、旅行者に日本の知られざる魅力を発見してもらえるのが楽しみです。」 — 水原希子さん、Airbnb Japanプレスリリースより
水原さんが担当する物件は、約150年の歴史を持ち、伝統的な母屋、堂々たる門、そして季節の桜や野花が広がる、時代を超えた日本の風景を感じさせる古民家です。
この物件は、地元ホストの山中美登貴さんにより修復・保存され、地域の財産として代々受け継ぐべきものと評価されました。
一方、ローラさんは京都府亀岡市にある築70年の古民家の改修に取り組んでいます。この家は、ホストの家族によって何世代にもわたり瓦製造の作業場として使われてきた建物です。

写真提供:Airbnb Japanプレスリリース
日本の知恵や美意識が詰まった古民家を、現代に合った形で蘇らせるのはとても素晴らしい取り組みだと思います。文化や自然を大切にした空間でゆったりとした時間を過ごすことは、かけがえのない体験です。京都・亀岡の村田さんのご自宅のインテリアを私がコーディネートさせていただくことで、伝統的な日本の住まいの魅力を存分に味わっていただけたらうれしいです。」 — ローラさん、Airbnb Japanプレスリリースより
ローラさんが担当する物件は、明治から平成にかけて4世代にわたり家族経営で瓦を製造していた工房を併設した70年の歴史ある住まいです。伝統的な建築と穏やかな田園風景を持ち、当時の面影を今に残しています。現在はホストの村田真美さんが運営しています。
Airbnbの共同創業者兼CEO、ブライアン・チェスキー氏は次のようにコメントしています。
「国内外の旅行者の間で、本物の文化体験への需要が高まる中、私たちは空き家再生を支援するAkiya Design Projectを誇りに思います。歴史ある古民家を再生し、そこに新たな創造性を加えることで、日本の豊かな文化遺産を守り、世界中の次世代旅行者にその魅力を届けたいと考えています。」
リデザインされた2軒の古民家は、2025年秋にAirbnbで宿泊予約の受付を開始する予定です。