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観光客の回復とコンドミニアム需要が後押しする沖縄のリゾートブーム

  • 執筆者の写真: Tsubasa Yajima
    Tsubasa Yajima
  • 8月5日
  • 読了時間: 2分
2025年8月1日付の日本経済新聞は、沖縄においてリゾートホテルの建設ラッシュが進行していると報じました。これは、力強い観光需要の回復とホテルコンドミニアムへの需要増加が背景にあります。 

2024年度(2024年4月~2025年3月)には、沖縄県の来訪者数が9.95百万人に達する見込みで、これはコロナ前の水準に匹敵します。過去10年間で、ホテルや旅館の客室数は60%増加しています。 

人気のある資金調達モデルとして、リゾートホテル内に所有権付きの分譲型コンドミニアムのユニットを販売する手法があります。これらのユニットは、1億円を超える価格で販売されることが多く、キッチンなどの設備が完備され、ホテルブランドのもとで管理されます。オーナーは、使用しない期間に部屋を貸し出すことで収益を得ることができ、メンテナンスの手間は不要です。デベロッパー側としては、コスト回収の迅速化やリスク分散といった利点があります。 
リーガロイヤルリゾート沖縄 北谷のCGパース
リーガロイヤルリゾート沖縄 北谷のCGパース(同社公式サイトより) 

中でも注目を集めているのが、2026年に開業予定の「リーガロイヤルリゾート沖縄 北谷」です。アメリカンビレッジに立地し、全209戸がわずか5か月で完売、最高価格は4.5億円に達しました。他にも、マレーシアのベルジャヤ・グループによる恩納村の「フォーシーズンズ・リゾート&プライベートレジデンス沖縄」、そして東急や三菱地所による宮古島・本部町での新たなコンドミニアムホテル開発が進行中です。 

フォーシーズンズ・リゾート&プライベートレジデンス沖縄の俯瞰CG
フォーシーズンズ・リゾート&プライベートレジデンス沖縄の俯瞰CG(開発事業者提供) 

しかし、懸念も高まっています。恩納村では、すでに稼働中または認可済みのホテル客室が9,000室を超え、過剰開発への警鐘が鳴らされています。水資源を地下水に依存する宮古島では、限りある水資源への需要圧力が高まり、開発業者は再生水利用システムの導入に動いています。 

沖縄エリアにおける今後の開発スケジュール表
日本経済新聞提供・ペイシャンスリアルティ編集による沖縄エリアにおける今後の開発スケジュール表(太字の事業者名は、区分所有型コンドホテルの販売を計画している企業です)

また、人手不足も大きな課題です。「多くのホテルが運営面で課題を抱えています。人材の確保とブランド戦略が、明暗を分けることになるでしょう」と、那覇市にある高倉コーポレーションの代表取締役・高倉直久氏は語っています。 


出典: 

日本経済新聞電子版(記事全文の閲覧には課金が必要です) 

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