2025年6月の全国賃料上昇を牽引したのは東京と福岡ーアットホーム調べ
- Tsubasa Yajima

- 7月29日
- 読了時間: 3分
2025年7月24日、不動産情報サイトのアットホームは、2025年6月における日本全国の主要都市を対象とした鉄筋コンクリート(RC)造マンションおよび木造アパートの平均募集賃料に関するレポートを公開しました。
本レポートでは、「賃料」は基本賃料に管理費および共益費を加えた、入居者が月々支払う総額として定義されています。
対象エリアは、東京都23区、東京都市部(23区外)、神奈川県、埼玉県、千葉県、札幌市、仙台市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、広島市、福岡市の13都市圏です。
パーセンテージは前年同月比(YoY)であり、2025年6月と2024年6月との比較に基づいています。
調査および分析は、アットホームに加盟する不動産会社が掲載した賃貸物件情報をもとに行われました。
以下に示す賃料はすべて平均値であり、将来的な賃料を保証するものではありません。不動産は極めて地域性が強いため、具体的な物件に関するご相談は必ず免許を有する不動産業者にお問い合わせください。
2025年6月 鉄筋コンクリート造マンションの平均賃料

グラフィック提供:アットホーム / 編集:ペイシャンスリアルティ
単身者向け(30㎡未満):東京都23区が最も大きな上昇を記録し、前年比8.9%増の平均101,623円となりました。
カップル向け(30~50㎡):同じく東京都23区が先導し、前年比9.8%増の165,662円となりました。
ファミリー向け(50~70㎡):福岡市が最大の上昇を見せ、前年比11.1%増の120,863円となりました。
大家族向け(70㎡超):東京都市部がトップで、前年比7.8%増の192,642円となりました。
すべての面積区分において、東京都23区、東京都市部、神奈川県、埼玉県、千葉県、福岡県の6エリアで前年同月比で賃料が上昇しました。
ファミリー向けの賃料は、神戸市を除く13都市中12都市で上昇し、東京都23区、札幌市、仙台市、京都市、大阪市、広島市では、2015年1月以降で最高水準に達しました。
単身者向けでは、東京都23区が13か月連続で過去最高を更新し、大阪市も11か月連続の最高記録を達成しました。
2025年6月 木造アパートの平均賃料

グラフィック提供:アットホーム / 編集:ペイシャンスリアルティ
(※70㎡以上の木造アパートの掲載件数が少ないため、明確なデータはありません)
単身者向け:福岡市が最も高い上昇率を示し前年比8.8%増の45,943円となりました。
カップル向け:東京都23区が前年比7.7%増の116,318円となりました。
ファミリー向け:再び福岡市が最大の伸びを見せ、前年比12.6%増の90,432円となりました。
カップル向けの賃料は、仙台市を除く13都市中12都市で上昇しました。
また、東京都23区、神奈川県、埼玉県、千葉県、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市を含む9都市では、木造アパート全体の平均賃料が2015年1月と比較して過去最高を記録しました。
参考資料:
アットホーム「2025年6月 全国主要都市 賃料動向レポート」



