創業400年の長野企業、コンテナホテル開業|飯山では古民家ラグジュアリーヴィラを計画中
- Tsubasa Yajima

- 2025年9月16日
- 読了時間: 3分
日本経済新聞は2025年9月9日、長野市に本社を置く建設資材商社のスミヘイ株式会社(創業1614年)が宿泊事業に参入したと報じました。

同社は長野市中心部でサウナ付きコンテナホテルを開業したほか、長野県飯山市では築130年の古民家を改装した高級貸別荘を2026年に開業する計画です。

長野県中央部のコンテナホテル。写真はMACHINAKA提供/撮影日:2025年2月
こうした取り組みは、日本で拡大するインバウンド観光需要を取り込むとともに、同社の建設分野でのノウハウを活用することを目的としています。
長野市中心部でサウナ付きコンテナホテル
2025年2月、同社は長野駅から徒歩約10分の市中心部に「コンテナホテル&サウナ MACHINAKA」を開業しました。

客室はコンテナを再利用した約14平方メートルの空間で、ベッド2台、冷蔵庫、テレビを備えています。隣接するコンテナには専用サウナとバスルームが設けられています。

この宿泊施設は1日1組限定で、宿泊料金は1人あたり8,500円〜1万円程度。サウナ利用には追加で5,000円が必要となります。

開業から約2か月間の平均稼働率は約70%で、すでに20〜30%がリピーターとなっています。同社CLF事業部の平井啓二氏は「開業から半年未満としては順調なスタート」と述べています。
木炭からセメント、そして宿泊事業へ
スミヘイは江戸時代初期の1614年に創業し、当初は木炭や養蚕業関連用具の販売を手がけていました。1890年代にセメント事業へ進出し、現在はセメントや生コンクリート、建設資材の販売を主力事業としています。
年間売上高は約140億円で、これまでに長野駅の大屋根や長野市芸術館などの建設関連プロジェクトにも関わってきました。
1998年の長野冬季オリンピック後の建設需要の減少など困難な時期もありましたが、新素材の導入や新規事業への挑戦を通じて事業拡大を図ってきました。
今回の宿泊事業参入は、「建てる・壊す」だけでなく既存の建物を再利用して価値を生み出すという発想から生まれたものです。
「再利用」を核とした宿泊事業
今回の宿泊事業では、建物の再利用(リユース)を重視しています。 コンテナホテルでは、かつて事務所として使用されていたコンテナを改装して客室やサウナとして活用しています。 また、飯山市で計画している高級貸別荘では、築130年の古民家を改修し、1泊20万〜30万円程度の高級宿泊施設として運営する予定です。
主なターゲットは、国内の富裕層旅行者や、野沢温泉など周辺スキーリゾートを訪れる海外観光客としています。
2030年に向けた成長戦略
近年、白馬や志賀高原、さらに新潟県の妙高エリアなど、日本のスキーリゾートでは外国資本による開発が活発化しています。
スミヘイは、コンテナ型宿泊施設と高級貸別荘という2つの宿泊モデルを組み合わせることで、地域や需要に応じた展開を進める方針です。
2030年までに長野県内で10施設の開業を目指しています。
さらに今後は、コンテナホテルやサウナの設計を外部販売することも検討しています。すでに他の宿泊事業者からコンテナサウナの導入について問い合わせがあり、需要に応じて宿泊事業を段階的に拡大していく計画です。
出典:
日本経済新聞(全文の閲覧には課金が必要です)



