しなの鉄道、軽井沢~妙高高原間の特別快速列車を試験運行へ ― 2025年11月3日運行予定
- Tsubasa Yajima

- 10月23日
- 読了時間: 2分
2025年10月20日付の日本経済新聞によると、長野県を拠点とするしなの鉄道は、2025年11月3日に軽井沢駅から妙高高原駅までを結ぶ特別快速列車を試験的に運行する予定です。

浅間山を背景にしたしなの鉄道の列車のイメージ写真/提供:しなの鉄道ウェブサイトより
この列車は途中停車を長野駅のみに限定し、最短で1時間38分という、同社としては過去最速クラスの運行スケジュールを実現します。
妙高リゾート開発に向けた需要調査も兼ねた試験運行
今回の試験運行は、妙高高原エリアで進む大規模リゾート開発プロジェクトを見据えたもので、今後の快速列車および観光列車の需要を調査することが目的です。
列車は「信越ラピッド(Shinetsu Rapid)」と名付けられ、当日は1往復のみの特別ダイヤで運行。通常の乗車券で利用可能です。 4両編成のうち2両は「サイクルトレイン」仕様となり、自転車をそのまま車内に持ち込めるよう設計されています。
サイクリング体験付きツアーも同時開催
運行当日には、軽井沢駅でレンタサイクルを借りて列車に積み込み、妙高高原駅で下車後にサイクリングとランチを楽しむ体験型ツアーも実施されます。
このツアーは事前予約制で、参加者は約20名限定。 また、自転車を利用しない一般参加者向けには、紅葉鑑賞など秋の妙高を満喫できる日帰りツアーも用意されます。
軽井沢と妙高の観光連携を強化
今回の取り組みは、しなの鉄道、軽井沢観光協会、妙高ツーリズムマネジメントの三者が2025年9月に締結した地域連携協定の一環として実施されます。
目的は、軽井沢滞在中の観光客を妙高にも誘致し、両地域間の観光交流を促進することです。 しなの鉄道は、今回の試験運行を皮切りに、今後も類似の取り組みを継続していく方針を示しています。
妙高高原で進む国際リゾート開発
妙高高原エリアでは、シンガポール拠点の投資ファンド「ペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)」が、ホテルや商業施設を含む大規模リゾート開発を進めています。
この新たな交通アクセス整備は、妙高を訪れる国内外の観光客にとって大きな利便性向上となり、地域全体の発展に寄与することが期待されています。



