渋谷ハンズ跡地をヒューリックがホテル再開発|訪日客需要で『THE GATE HOTEL』計画
- Tsubasa Yajima

- 5月28日
- 読了時間: 3分
ヒューリックは、2026年11月に閉店予定の「ハンズ渋谷店」跡地をホテルとして再開発する計画です。
本プロジェクトは、渋谷における大型商業施設中心の街づくりから、インバウンド観光需要を意識した開発への転換を象徴する動きとなります。ホテルの開業は2030年以降を予定しています。ハンズとの賃貸借契約終了後、ヒューリックは既存建物を解体し、新たな建物を建設する方針です。

Photo by Adam German
日本経済新聞によると、ヒューリックは高級ホテルブランド「THE GATE HOTEL(ザ・ゲートホテル)」を展開する計画で、世界的にも知名度の高い渋谷エリアで増加する訪日外国人需要を取り込む狙いがあります。
低層階には商業店舗も併設される見込みで、宿泊客と買い物客の相乗効果を図ります。
現在の建物は1978年9月に旧「東急ハンズ渋谷店」として開業しました。敷地面積は約1,800平方メートルです。
「東急ハンズ」の名称は、かつての親会社である東急グループに由来しています。ホームセンター大手カインズが2022年3月にブランドを取得し、その後「ハンズ」へ名称変更しました。
ヒューリックは2013年に土地・建物を取得しており、建物老朽化を背景に再開発を検討していました。
渋谷は日本を代表する商業・エンターテインメントエリアであり、訪日外国人観光客にとっても主要な観光拠点となっています。
一方で、昼間人口は多いものの、外国人観光客のニーズに対応した価格帯や機能を備えるホテルが不足しており、夜間滞在需要を十分に取り込めていない状況が続いていました。
今回の再開発は、渋谷エリア全体の変化も反映しています。
これまで渋谷の象徴だった大型商業施設が縮小する一方、インバウンド需要を見据えたホテル開発が加速しています。
渋谷地区で唯一残る独立型百貨店「西武渋谷店」も、2026年9月末で閉店予定です。
また、三菱地所は2027年完成予定の道玄坂再開発において、「TRUNK(HOTEL)」を誘致しています。
さらに東急などは、旧東急百貨店本店跡地で複合高層ビルを開発中で、2029年度の完成を予定しています。
同プロジェクトには、香港のスワイヤーホテルズが展開する高級ホテルブランド「The House Collective(ザ・ハウスコレクティブ)」が日本初進出する予定です
ヒューリックは観光事業を成長戦略の柱の一つに位置付けており、渋谷を重点開発エリアとしています。
2033年頃までに、同社はホテル事業を11棟・約1,700室規模まで拡大する方針で、今回のハンズ渋谷跡地もその中核案件となる見通しです。
今回の再開発は、渋谷の商業中心地が「観光」「ナイトライフ」「高付加価値消費」を軸に再編されていく流れを象徴する代表的な事例となりそうです。
出典:
日本経済新聞(全文の閲覧には課金が必要です)



