神宮外苑に東京初の全天候型屋内ラグビースタジアム建設開始、2030年開業へ
- Tsubasa Yajima

- 3 日前
- 読了時間: 3分
東京都新宿区で、日本初となる完全屋内型・全天候対応のラグビースタジアムの建設が2026年2月12日に着工したと、事業者が発表しました。
仮称「新秩父宮ラグビー場」とされる本施設は、鹿島建設を代表企業とし、三井不動産、東京建物、東京ドームが出資する秩父宮ラグビー場株式会社が開発します。

2030年に開業予定の屋内型ラグビースタジアムの完成予想CG(中央)と国立競技場(左)の関係を示す イメージレンダリング
本計画は、三井不動産が明治神宮、日本スポーツ振興センター(JSC)、伊藤忠商事と連携して進める「神宮外苑地区第一種市街地再開発事業」の一環です。
再開発全体は約28.4ヘクタールに及び、新ラグビースタジアムや新野球場、ホテル、広場などを段階的に整備し、2038年までの完成を予定しています。三井不動産の植田俊社長は、ラグビースタジアム建設を本事業の「第一歩」と位置付けました。
築78年の現秩父宮ラグビー場と築99年の明治神宮野球場はいずれも老朽化が進んでいますが、現地で建て替える場合は長期閉鎖が避けられません。そのため本再開発では段階的な配置転換により、競技開催の継続を図ります。
第Ⅰ期では旧明治神宮第二球場跡地に新ラグビースタジアムを建設し、完成後に現ラグビー場跡地へ新野球場を整備します。さらに旧野球場跡地は第Ⅱ期で約1.5ヘクタールの広場へ転換されます。
スタジアムの敷地面積は計画段階で約3.44万㎡、第Ⅱ期後は約4.35万㎡へ拡張されます。建物は地上8階・地下1階、RC・S造で延床面積約7.30万㎡、高さは国立競技場と同じ46.25mに設定し、景観との調和を図ります。施工は鹿島建設が担い、2030年開業予定です。
本施設はPFI方式を採用し、事業者が設計・建設後に日本スポーツ振興センターへ所有権を移転し、30年間の運営権を取得して維持管理・運営を行います。

屋内ラグビースタジアムの完成予想内観イメージCG
ラグビー競技に加え、音楽コンサートやスポーツイベント、企業展示会など多目的利用が可能で、国際大会基準を満たす約1万5,000席を整備します。座席はゆとりある配置とし、ユニバーサルデザインにより高いアクセシビリティを確保します。
観戦体験とホスピタリティを重視し、ダブルメインスタンド、コーナーフィールド「ラグビータワー」、フィールドレベルバー、VIPラウンジ、スカイラウンジ、幅50mの大型ビジョンなどを備えます。
コンサート開催時は最大約2万5,000人を収容可能で、国内外のトップアーティスト誘致を目指し、新たなエンターテインメント拠点としての役割も担います。
スタジアム北東側と国立競技場を結ぶ歩行者専用動線を整備し、第Ⅱ期では南側に広場を新設します。広場は来訪者の憩いの場であると同時に、災害時の一時避難空間としても機能します。
国立競技場、新ラグビー場、新野球場、明治公園が連携することで、神宮外苑エリア全体の回遊性とにぎわい向上が期待されています。
植田社長は会見で、新ラグビースタジアムが周辺で唯一の全天候型屋内スポーツ施設となり、地区の中核的存在になると強調しました。
鹿島建設の押味至一会長兼社長は、本施設が世界水準のラグビー会場であると同時に、観客・選手・アーティストへ高品質な体験を提供する総合エンターテインメント空間になると述べました。

「SMBC Olive SQUARE」のネーミングつけられることになった屋内ラグビー場の正面CGレンダリング
また、三井住友フィナンシャルグループがトップパートナーに決定し、施設の副名称は「SMBC Olive SQUARE」となることも発表されました。



