東京・世田谷区に新たに完成した分譲マンション「ブリリア深沢八丁目」が、日本で初めて、完成時点で最高ランクのZEH-M(ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション)認証を取得しました。

外観CGパース(デベロッパー提供)
東急田園都市線「桜新町」駅から徒歩9分の立地にあるこの3階建て鉄筋コンクリート造の建物は、幼稚園の跡地に70年間の定期借地権付きマンションとして建設されました。竣工は2024年12月26日で高性能断熱材や省エネ技術を導入し、エネルギー消費を大幅に削減しながら、快適な住環境を実現しています。全住戸が断熱性能等級6を達成し、2階を中心とした15戸は最高等級の7に認定されています。
建物全体では年間一次エネルギー消費量を101%削減(1戸あたり114%)し、高性能断熱、エネルギー効率の高い空調設備、全熱交換器、屋上太陽光パネル、「エネファーム」燃料電池の組み合わせによって実現されています。
開発事業者の発表によると、これにより1戸あたり年間約111,000円の光熱費削減が見込まれています。
本物件は以下の環境認証を取得しています
国土交通省「2023年度サステナブル建築物等先導事業(CO2削減先導型)」選定
CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Sランク
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)5つ星
東京都マンション環境性能表示制度 3つ星
低炭素建築物の認定
間取りは2LDK~4LDK、専有面積は約63㎡~134㎡まで幅広く展開しています。

ブリリア深沢八丁目のモデルルーム写真
標準設備としては、二重床・二重天井、天井高2,450mm、食器洗浄機、ディスポーザー、フィオレストーン製キッチンカウンター、カップボード、ミストサウナなどを完備。
停電時には、太陽光パネルと「エネファーム」により住戸内で電力を確保可能。共用部には蓄電池が設置され、太陽光発電の電力を貯蔵して緊急時に使用できるほか、V2H(Vehicle to Home)設備を導入し、電気自動車(EV)から共用部へ電力供給が可能となっています。
オーストラリアのElite Power GroupによるV2H解説動画。V2H技術が電力網の供給と需要の変動を安定させる仕組みについて紹介(動画は2024年初頭に公開されたものです )
2024年5月に販売を開始し、310件の問い合わせを獲得、21戸が契約済み。価格は1億700万円~2億9900万円で、購入者は30~40代が中心です。
特に高額帯の住戸購入者からは、省エネ技術の高さに強い関心が寄せられており、完成後の物件がZEH-M設計の魅力をさらに強調する形となっています。

ブリリア深沢八丁目の屋上太陽光パネル
建物の屋上には、合計336枚(137kW)の太陽光パネルを設置。うち24枚は共用部用、残りは各住戸の規模に応じて分配されています。さらに、「エネファーム」との併用により、エネルギー自給自足を実現し、日本におけるZEH-Mマンションの先駆的モデルとしての地位を確立することになります。
出典:
R.E. Port ニュース (2025年2月)